平成19年12月29日(土曜日)
於:厚生棟大会議室

平成19年12月 終礼

株式会社ベルクス
  代表取締役会長 佐藤 務

目次

  

◇始めに

私が皆さんの前でお話をさせてもらう機会は、 年に数回と数少なくなりましたが、皆さんは話を聞くのが上手で、 しっかりと聞き、中にはメモなどを取ってくれて、 決して話を右から左へと聞き流し忘れてしまうということはありません。 話したことに責任もあり、何を話したかも記録として取ってあります。 そういう前置きをして、これから30分くらいのお話をさせてもらいますので、 よろしくお願いします。

 平成19年も残すところあと2日となり、今年も終礼の日となりました。 大方の皆さんは良い年ではなかったかと思います。色々な事があったと思います。 良い事も、悪い事も、何はともあれご苦労様でした。 毎日の仕事も充実し、公私共に慌ただしく感じたことと思いますが、どうでしょうか?

特に今年の年末は残すところあと2日しかありません。 私等は年末定例の行事があり、仕方がないので前の週末に一部片付けました。 皆さんもそのように物事を計画的に実行して、 思い残すことのないように過ごされたことでしょう。 明日からの年末年始の8日間の休暇も有意義に過ごして、 又来年も私達にとって良い年となることを期待しています。


◇政治

来年のことは正月にゆっくり考えるとして、 恒例により少し今年を振り返って見たいと思います。 今から1年3ヶ月前の9月に小泉長期政権を引き継いだ安倍前総理大臣は、 52才の正統派保守系の期待すべき総理大臣でありました。

期待通り数々の法案を成立し、国政を進展させましたが、 年金問題で野党の追及を受け、参院選で大敗し、1年で燃え尽きてしまいました。 次の福田さんを自民党総裁として、総理大臣に決まるまでの2ヶ月間の政治空白は、 大きな損失、マイナスであったと思います。 そして新政権が誕生して3ヶ月、いわゆるネジレ国会となって、 最大野党となった民主党のあげ足取りの反対政策により重要な問題が先送りされ、 何事も決まらず、空白状態が半年ほど続いています。

つまり、騒いでばかりで何も仕事をしていないという事になります。 民間の企業であれば倒産間違いなしです。 私達の会社の経営方針を読んで、 頭を冷やして良く考えてみろ!と言ってやりたいですね、そうでしょう?

「経営方針」
責任ある仕事をし、
     協調の精神をもって、
          皆の幸せをつかむまで、 
               限りなき前進をしよう

とありますが、どうでしょう。 国会では、約束どおり年金問題も解決できず、無責任、協調どころか小事にかまけ、揚げ足取り、 国家、国民のことを考えず、党利、党略ばかり。 前進どころか、空白と停滞では話になりません。


◇経済

その間に原油高でガソリン、灯油、原材料が値上がりし、 価格改定ができない製造、運輸業等、中小企業が倒産しています。 更には、建築基準法が姉歯問題によって厳しくなり、 そうでなくても公共工事が少なくなって仕事がない中、 せっかく受注した工事も、建築確認が降りず、 仕事に掛かれずに待機している状態です。

そのために資金繰りに行き詰まって倒産してしまう建築業関係も多くなっています。 今年になって倒産した企業の数は、15,000件を超えて、 6年ぶりに記録更新だそうです。 そのようなことにならない為に政治が行われるべきだと思います。 空白と停滞ではどうにもなりません。

我々の会社も無関係ではありません。 工場の増設計画も未だに建築確認が降りず、着工できないでいます。 着工できたのは造成工事だけで、建物の建築確認は、半年も遅れています。 計画が狂って大変迷惑しています。 見通しとしては、来年(平成20年)2月末ぐらいになるのではないかと思われます。 結果、完成は当初計画より1年遅れの平成20年8月末頃になる予定です。


◇品質

次に、我社の品質についてはどうだったかというと、 先にも話しましたが、未だに原材料の値上がりによる、 価格改定ができない企業は、新聞記事によると全体の60%もあるそうです。 ですから、倒産が多くなる訳です。 今年の食品偽装問題も原材料値上がりによる コストUPを抑えるための苦し紛れのウソだったとの見方もあります。 何故なら値上げをすれば売れなくなってしまうからです。

幸い我社のお客様は、価格改定に概ね理解をしていただきまして、応じてくれました。決して楽な交渉ではなかったのですが、 ほぼ80%位の原材料の値上がり分を認めていただきました。 有り難く感謝をしなくてはなりません。

でも、そのことで失注した製品もあることは事実です。 これからも品質という面で、信頼される製品作りをして、 他社より少々高くとも買ってもらえる 「ベルクスブランド」のものづくりを目指して行かなければなりません。

もちろん品質は技術ですので、技術力も高めて行くということです。

今年世間を騒がせた食品業界を例にとると、製造年月日とか、 賞味期限の改ざんとか、使用した原材料を安いものに変えてウソをついたとか、 苦し紛れのあの手この手が、みんなバレてしまった訳です。 嘘やだましはいけません。追求されて当然です。 チャイナのことを悪く言えませんし、チャイナのマネをしてはいけません。 しかし、その事で中毒したり病気になった訳ではありません。厳しいですね。

私達の工業製品も、 ISOによるトレーサビリティー(生産履歴の追跡可能性)によって管理され、 製造年月日はもとより、いつ、誰が、どのような方法で金型から使用した機械、 原材料の製造ロットまでさかのぼって調べることができます。 それができなければ、重要な製品の受注はできません。 それどころか、賞味期限などというものはありません。 製品が使われている限り、欠陥があってはならないのです。

その証拠に最近又、パロマ、リンナイの湯沸し器によるガス中毒とか 火災が問題になっています。これらが作られたのは10年も20年も前のことです。 私達の工場で作られている製品は主に、自動車部品です。 ですから新聞やテレビでリコール(欠陥を公表し回収、無料で修理)の ニュースがあると大変気になります。もしそれが、 私達の工場で作られた部品が原因であったなら、 悪くすると会社の存立に掛かります。記事を良く読むと、 欠陥の恐れがあるので、部品の無償交換をするとか書いてあると、 いくらかホッとします。大概そのようなことが多いですね。

つまり私がいつも思っていることに、「品質は刑法より厳しい」。 刑法は疑わしきは罰せずですが、品質では疑わしきは処罰されます。 ですから、欠陥の疑いがあればリコールなんです。 対策品を作り、無償で交換しなければなりませんし、 その手間を考えると莫大な費用がかかります。 少々の利益など吹っ飛んでしまいます。 それどころか、会社の屋台骨までガタガタになるという事です。

 さて、我社の品質目標に対しての結果は、 事故不適合年間目標16件以下に対して、26件と、目標を大幅に超えてしまいました。 そして、定常不適合の方は、目標41件以下に対して、33件と8件の減少です。 それらに伴う不良損失金額は、合せて190万円というのが46期の結果です。 45期の実績と比較しますと、事故不適合23件、定常不適合58件、合せて81件。 合計すると、45期実績の81件に対して、46期の合計は59件と、 22件の減少となりました。

目標は前期実績のそれぞれ30%減ですから、目標達成とはいかなかったのですが、 目標に対しての達成率は96%となります。

一方、不良損失金額は、45期213万円に対して、 46期190万円と約10%の減少でした。 総合評価としては、皆さんの努力の結果が数字で表れたと思います。 マルを付けて良いかと思います。つまり、目標に対して90点以上の結果でした。

100点満点とならなかった理由は、目標未達成であるのと同時に、 我社で重要クレームとして捉えている、事故不適合が目標に対して10件オーバー、 45期実績に対しても3件オーバーしてしまったことです。 更に流出防止の為の社内選別工数を金額に直すと、 集計はしていませんが、多大な金額となることは間違いありません。

これらの反省を踏まえて、今期47期の目標を立て、 改善努力をしていく必要があります。


◇技術

品質の話の最初に、品質は技術だと言いましたが、 次は、技術の話に移ります。

 あたかも品質月間の最中の11月に、静岡県沼津市で行われた、 第39回技能五輪国際大会、つまり、技能オリンピックです。 2年に1回開かれています。

私は大いに期待し、注目をしていました。 技能オリンピックと言えば、日本のお家芸のようなもので、 当初はいつも世界のトップでしたが、最近は、 アジアの他の国にお株をとられっぱなしで、 ものづくり大国ニッポンも情けない国になったもんだと思っていました。 そう言えば、学力の方も世界水準から、最近は落ち込んでいます。 ちなみに先進15ヶ国中で、最低の15位となっています。 何とか挽回して欲しいと思うのは私だけでしょうか? ところが、前回のヘルシンキ大会では47種目中5種目の金メダルを取り、 34年ぶりにトップグループに返り咲いたとの事です。 今度は地元日本、しかも静岡県での開催です。

私も行ってみたいと思ったのですが、結果をニュースで見ていました。 地の利を生かして出来れば、金10個位を期待していたのが、 何と金メダル16個、ダントツトップになりました。 ちなみに2位のコリア(韓国)は、9個でした。 新聞にも書いてありましたが、正に「モノづくり復権に手応え」を感じました。 22才以下の若者が、真剣に作業に取り組む姿は感動します。

 手に職をつけるという事は、高校卒では遅いのです。 「ポリメカニクス」で金メダルを取った、畑 弾選手は、 セイコーエプソンという会社に中卒で入社し、高校に通いながら、 62才の先輩エキスパートに指導を受けました。そして、見事に金メダル。

指導した宮沢さんがいわく、 「俺よりも落ち着いていた、スゴイ奴だ」と語ったそうです。 テレビでの特集番組を見た人もいると思いますが、 ポリメカニクスというのは、設計、製造、仕上げ、組立て、プログラミング、 そして製品の製造、と、確かそれを3日間かけて行う競技です。

畑選手は、最初、設計の遅れを加工で追いつき、組立てで追い越します。 加工した部品の精度が良いので、組立ても楽です。 他の選手は、仕上げ、組立てで苦労します。 しかし畑選手はその後プログラミングで、出題のミスに気づき、 審判団にクレームをつけます。審判団も慌てますが、 「指示どおりにやりなさい。間違いの部分は審査対象としない」と言います。

畑選手は指示ミス部を手直しして、正しいプログラミングをします。 他の選手はミスに気づかず、マ二ュアル通りにプログラミングをしました。 そこで又追い越され、他の選手、特にコリアの選手は余裕しゃくしゃくです。 しかし、畑選手も、時間内に完成します。制限時間まで、あと2時間あります。 その2時間を使い、最後のチェックと磨きを掛け、再度組み上げます。

いざ審査では、実際に出来上がった精密機器を作動させて物を作ります。 他の選手の製品と出来映えが違います。 見事パーフェクト100点満点で金メダルです。

 物作りの仕事のやり方は、いろいろと、いく通りもあります。 どんな方法でやるか最適な方法を考えることが大事です。 と指導したエキスパート(専門家)の宮沢さんは言っています。 マニュアル通りのもの作りからは創造力は生まれない! 最初はいく通りもある方法から最適な方法を選択して 工程設計をして物を作るんですが、そのうちに、 もっと良い方法を考えて、改善していきます。 現場の皆さんからの改善提案は、正に考えることから生まれるのです。

今年の改善提案は、春、秋連続して金賞が生まれました。 その他多くの入賞作品がありました。そういう事が品質を安定させ、 生産性を高め、技術を向上させてゆくことになるのです。

今後共「考え」て仕事を進めて行きましょう。 そして、すべての基本は5Sから、 つまり、整理整頓清掃清潔、の 頭文字をローマ字にするとSがつくので、5Sです。 これを徹底して行うことで、品質、生産性、そして、安全、技術の向上まで、 すべての管理の第一歩と言われています。


◇ゼロム

次はやはり、技術の話です。 「元気なモノ作り中小企業300社」に選定された 香川県小豆島の「ゼロム」という会社の話を紹介します。 香川県と言えば、山城金属さんも四国で一番のすばらしい会社で、 我社も大変お世話になっていますが、他にもこんな会社があったんです。

オリーブで有名なこの島から、携帯電話や、DVDレコーダーなどに搭載する、 精密プレス部品を多数生産、出荷している会社です。 関係者には新聞の紹介記事を回したので、知っている人もいると思います。

この会社は高い技術力で成長し、精密さを追及する経営姿勢が認められ、 経済産業省、中小企業庁から今年2007年度に選定され表彰されました。 この会社が誇る技術は、小さな部品ですが、小さいからこそ、 難しい中で、絞り加工、丸絞り、角絞り、テーパー絞り、 切削部品のプレス化等を手がけています。 高いレベルの要求をするメーカーに対して、「難しいのが当たり前」と、 いやな顔もせず取り組むことで、微細加工技術の突破口を開いてきたそうです。 本社は大阪府豊中市にあります。

私達の会社も、元は東京大田区の大森出身です。 共に西と東を代表する、中小企業の技術の町です。 何か共通するところがあると思います。 このゼロムという会社は、金型工場が平均年令32才、 量産プレス工場でも38才と若く、20代の新人も多いといいます。

何より私が感心したのは、自己啓発のための塾を定期的に開いていることです。 そして、「職場は人生の道場」という考えから、 社会人としての心構えなど、意識面を徹底して教育。 取引先との商談の作法や、身だしなみ、立ち居振る舞いなどをきめ細かく指導する、 ということです。

そのことはもちろん、社内の人間関係にも生かされていることでしょう。 設備などのハード面の強化だけでは、競争の激しいグローバル社会で生き残れない! その危機感が、社員の熱意を生み、同社の成長を支えている。 新聞の記事には、そのように書かれています。 共感しました!!私達の会社のTPM活動の「新5S」の中にも共通するところです。負けずに頑張りましょう。


◇新5S

何といっても、整理整頓は仕事の能率効率を高め、
清掃清潔は仕事の質をよくします。
そして、「新5S」は、が一番先になっています。 それには、”後先を思いやる心を養成し、マナーを身につけ、ルールを守る”と 書いてあります。正に、ゼロムという会社が目指しているのも同じだと思います。

塾を開いて定期的に教育指導してはいませんが、 私達の会社では、安全衛生委員会の定期巡回がそれにあたりますし、 折にふれてこのようなお話をしています。耳にタコの人もいると思いますが、 新人もいます。大事な基本となる事なので、しっかり聞いて覚えておいてください。


◇4つの禁句

更には、今から6年前になりますが、 それを言ってはいけない!4つの禁句というのがありました。
出来ない忙しい後で聞いてない、という言葉です。

先ず、「出来ない」と言えば、その人はやる気がない、知恵が無いと相手にされません。
「忙しい」という字は、心を亡ぼすと書きます。 つまりその人は、計画性がなく、無能だということです。
「後で」なんて言う人は、すぐに忘れてしまいます。 それよりか、すぐにやってあげましょう。そうすると、信頼されます。

最後に「聞いてない」なんて言ってはいけません。 そういう人は、報・連・相(ホウレンソウ)つまり、報告、連絡、相談が 出来ていないということになり、ツンボ桟敷に置かれて無視されています。 恥ずかしいですね。

だから、「出来ない」「忙しい」「後で」「聞いてない」等と 言わないで下さいと、お願いしました。
皆さんはそのことを守ってくれていますね!! うっかり言いかけて「あ!!」と口を手でふさいでも構いません。 努力して守ってもらっている事は、良く解っています。 ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。


◇安全

次の話は安全です。安全第一といいますが、今年10月18日現在で、 21万9651時間を記録しましたが、残念なことに、 10月25日16時30分頃、段取り作業中、金型を間違えて取り付け、 作動時に金型の一部が破損し、金属片が右目の目元に当たり、 ケガをするという事故がありました。 破片の摘出及び、網膜を傷つけ、その再生の手術のため、 当初入院約2週間という事でした。手術は成功したのですが、 視力が0.5と回復しない為、さらに通院を続け 、現在では視力も1.0に回復したということです。 まだ問題は、瞳孔の動きが悪く、光が眩しくて、 通院のまま治療を続ける必要があるという事です。 間違えて別の工程の金型を取り付けたことも問題ですが、 操作回路も寸動で徐々にスライドを下げる所、連続で一気に下げてしまった為、 金型破損に至ったものです。ベテランが基本を守らなかったのは、誠に残念です。

 軍隊の計算では、100-1=99ではないそうです。正解は0だそうです。 つまり、100人の内一人でも規律を守らないと、その軍隊は全滅してしまうからです。上官の命令通り、規律正しく行動しなければ、たちまち敵に見つかり、 その軍隊は全滅の憂き目に遭ってしまいます。

この場合ケガは一人だけで済んだのですが、 今一度、基本を守ることの大事さを、皆でかみしめてみる必要があると思います。 言い訳は無用です。休業無災害記録、 21万9651時間-(マイナス)1件の事故で記録はゼロとなりました。 再びこのようなことの無いように、気を引き締めて仕事をして下さい。


◇業績

今年は今の話のように、悪い事もありましたが、総じて業績の方は順調でした。 前々期45期に比べると、一口に言って前期46期は減収、 減益なんですが、好調だった45期に比較しても、 その差は僅かに低かった程度ですから順調と言っても良いかと思います。 更に、今期47期はすべり出し好調です。来年8月の決算で過去最高の業績となるように落ち着いて仕事に取り組んでいただきたい! 怪我のないように安全第一です。


◇みどり会

終わりになりますが、みどり会活動も、会長、副会長、役員の皆さん、 ご苦労様でした。社員の皆さんの協力もあって、立派な活動をしていただきました。 お礼を申し上げます。特に、14代会長、副会長さんには、任期中、会員の意向も含めて、社員旅行を廃止するという改革を行っていただきました。 だからと言って内容が悪くなった訳ではなく、充実した内容であったと思います。 早いもので2年の任期を全うして、次期第15代会長、 副会長に引き継ぐこととなります。すでに人選も内定し、本人の承諾も得ております、 会員の皆さんの承認があって決定となりますので、よろしくお願いしたいと思います。

それでは、新会長に品質管理の中村チーフ、 副会長には製造部製造一の杉田さんを会社より指名させてもらいます。
よろしかったら、拍手をもって承認をお願いします。
  (社員拍手)

ありがとうございました。 それでは、新会長の中村チーフ、副会長の杉田さんよろしくお願いします。

長くなりましたが、この一年を振り返って、 政治や経済の現状から品質の話、すべての管理の基本となる5Sの話から、 技術は技能オリンピック、香川県小豆島にある ゼロムという会社の仕事に取り組む姿勢からその考え方、 そして我社も考えは同じということ、そして、誠に残念な結果となった安全の話。 しかし46期の業績は順調であり、今期も期待が掛かっていること、 そして、みどり会の話と、多岐に渡りましたが、 ベクトルを合わせて今後共に、理解と協力をお願いしまして、終礼といたします。


2007年12月29日